「積水ハウス」と「セキスイハイム」
同じ「せきすい(積水・セキスイ)」と名前が付いている住宅メーカーであることから、何が違うの?と疑問を持っている人も多いのではないでしょうか
どちらの会社も、住宅メーカーとしては大手であり、知名度もあります
中には、同じ会社じゃないの?と思っている方もいるかと思いますが、この2つの会社は、全くの別会社です
今回は、「積水ハウス」と「セキスイハイム」の違いについて、分かりやすく解説していきます
積水ハウスとセキスイハイムの違いは?
まず、この2社の違いを簡単に述べると、
- 積水ハウスは、積水化学工業株式会社のハウス事業から独立して設立された会社
- セキスイハイムは、積水化学工業株式会社で、再度設立された住宅事業部門の名称
となります
このように、全くの別会社ではあるものの、両社とも、積水化学工業が発端の会社になります
元々、積水ハウスは、積水化学工業のハウス事業として事業を行なっていましたが、事業の採算が薄いと判断され、分社化されました
分社化された当時は、赤字が続いていましたが、新しいメンバーの尽力により、その後は業績を伸ばしていきました
その成功を見て、積水化学工業は再び住宅事業に参入し、この住宅事業の名称が「セキスイハイム」だったというわけです
今では、積水ハウスは業界トップの会社にまで成長し、セキスイハイムも業界5位には入る大手の会社となりました
積水ハウスの特徴
積水ハウスは、大阪市北区に本社を置き、積水化学工業から1960年に独立・設立されました
現在は、東証一部上場企業として、日本の住宅企業のトップに君臨しています
積水ハウスの特徴は、鉄骨プレハブが得意な会社であることです
鉄骨プレハブは、鉄骨を従来の技術で組み立てる工法で、強度が高い部品を工場で生産し、現場で組み立てます
そのため、現場は取り掛かると早く建ちます
坪単価は70〜90万と強気な価格設定ではありますが、高品質を保ちながらも自由度の高い設計が魅力です
セキスイハイムの特徴
セキスイハイムは、上述したように、積水化学工業の住宅事業部門になります
設立は、積水ハウスが独立した1960年から10年後です
住宅メーカーとしては、上位5位には入る、こちらも大手メーカーです
太陽光発電住宅としては、5年連続世界一位に位置します
セキスイハイムの特徴は、業界に先駆けて鉄骨ユニットの生産が得意な会社であることです
リビングやキッチン等の独立したユニットを、工場で生産して現場に運搬し、それぞれを組み立て住宅を完成させます
工場生産であるため、天候に左右されず、安定した品質で住宅を建てることができます
そのため、建築中に起こる材料品質の劣化も防ぐことができます
また、現場では組み立てるだけであるため、他の住宅建築に比べても工期が短い(=早く建てれる)というメリットもあります
その反面、システム化された部品を組み立て住宅を建てるため、設計の自由度は低いのがデメリットとして挙げられます
坪単価は、積水ハウスより低い、65〜85万とされています
まとめ
今回は、「積水ハウス」と「セキスイハイム」の違いについて述べていきました
設立の歴史を辿れば、両社とも積水化学工業を起源とする会社であることはお分かりいただけたと思います
しかし、それぞれに強み・弱みなどの特徴があり、住宅を建てる検討をしている方は、それらの特徴を活かしたものとなれば幸いです
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