2014年に始まったNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、投資で得られた利益が非課税になる制度
一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類あり、それぞれ仕組みが異なります
金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」によると、2021年6月末時点の口座数は、
一般NISA:1237万口座
つみたてNISA:418万口座
ジュニアNISA:57万口座
と多くの方がNISA制度を利用しています
この資産形成にオススメの税制優遇制度「NISA」が、2024年に新しくなります
今回は、2024年から始まる新NISAがどのように変わるのか、分かりやすく解説します
合わせて、現行のNISAについても最新情報を解説します
新NISAの概要(一般NISAとの違い・変更点)
新NISAと一般NISAの概要
新NISA | 一般NISA | |
非課税投資金額 (投資可能枠) | 1階部分:毎年20万円(最大100万円) 2階部分:毎年102万円(最大510万円) 合計で年122万円(最大610万円) | 毎年120万円(最大600万円) |
非課税期間 | 2014年〜2023年 | 2024年〜2028年 |
投資可能期間 | 投資した年から5年間 | 投資した年から5年間 |
投資対象商品 | 1階部分 ・つみたてNISAと同じ商品 2階部分 ・上場株式 ・投資信託 ・ETF(上場投資信託) ・REIT(不動産投資信託) | ・上場株式 ・投資信託 ・ETF ・REIT |
投資方法 | ・一括購入 ・積立 | ・一括購入 ・積立 |
出金 | いつでも可能 | いつでも可能 |
新NISAでは、一般NISAと比較し、投資対象商品で積立を行うことが必須となります
積立を行わなければ、2階部分の枠を利用できなくなります
その他は新NISAと一般NISAに大きな違いはなく、非課税投資金額が年間2万円増えたかたちです
非課税期間の5年を過ぎるとどうなる?
新NISAの非課税期間は、一般NISAと同じ5年間となっています
1階部分のつみたてNISA対象商品を積立で購入した分は、5年の非課税期間が終了する際、つみたてNISAの非課税投資枠への移管(ロールオーバー)が可能です
2階部分は現時点では決まっていない様です
一般NISA・ジュニアNISAは終了
一般NISAの終了
一般NISAは、新NISAの開始に伴い終了となります
一般NISAを現在利用している方は、2023年まで一般NISAを利用でき、その後2024年からは新NISAへ移行するという方が多数かと思われます
ジュニアNISAの終了
また、ジュニアNISAも2023年末をもって終了します
ジュニアNISAは、17歳以下が利用できる年間80万円までの非課税制度でしたが、利用の低迷により終了となります
18歳まで原則引き出せないのがデメリットとして挙げられたジュニアNISAですが、2024年以降は、そのルールは廃止され、18歳を待たず引き出すことも可能となります
年間80万円まで非課税というメリットは大きく、引き出しが可能となることから、2023年まで引き続き利用するのがお得です
つみたてNISAは5年延長
当初つみたてNISAは、2018年から2037年までの制度でしたが、この度5年間の延長が決まりました
つみたてNISAは投資から20年間の非課税制度だったのが、5年間後ろ倒しも可能になったことから、始めるのが遅くても上限の800万円(毎年40年×20年間)を積み立てることが可能になりました
そのため今から始めても投資可能金額が減ることはありません
新NISAについては、新たな情報を得るたびに更新していきます
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